ー私の活動例ー
 下伊那地区には14の市町村があります。すべての自治体で「協力隊」の募集があり(あった)、HPを見る限り、現在も1つの町を除いて、隊員が活動しているように読み取れます。
募集内容・活動内容は自治体によって様々です。

先に述べた、①ミッション型・②フリーミッション型に大別するのであれば、喬木村は、②に属します。

現在、私の業務は、下記の5つです。
:農業技術の習得
:喬木村の伝統野菜に関わる業務
(物産イベント、県宛報告書作成、生産手伝いなどすべて)
:とある農業関連の会社への農産物の提供と取りまとめ
:喬木村役場主催の催事手伝い
(夏祭り、文化祭など)
:その他

時期により変動しますが、年間を通して考えると、
活動の比率は、が7割、が1割ずつ、を合計して1割です。

ー各業務の詳細ー
1:農業技術の習得
 自分がやりたいと思った活動です。
隣町(飯田市)の農家さんで学んでいます。私が研修中の身分である以上、写真を勝手に載せるわけにはいきませんので、農業研修に関する記事は書いていません。この活動は、役場の方のご理解(=隣町で学ぶ)、なによりも研修先のご理解(=私がその他の活動で休む場合があるなど)で成り立っています。

2:喬木村の伝統野菜に関わる業務
 私が着任したタイミングで所属する課内の人の入れ替わりがあり、人手不足から私の仕事になりました。この業務によって得た人脈もありますから、良かった部分も多々あります。メリット(=人脈・つながりができる)とデメリット(=農業研修にさく時間が減る)を比較すれば、フィフティー・フィフティーでしょうか。
と2019年は思っていましたが、着任後、一回りして仕事の流れがわかり、小学校での普及活動など、今は楽しくできています。
ただし、永遠に私が地域おこし協力隊であり続けるわけではありませんので、少し先(2022年以降)の体制も念頭に入れながら、どこまでを生産者以外の私のような第三者がやるべきか、私が関わる間に方向整理する必要があります。

3:とある農業関連の会社への農産物の提供と取りまとめ
会社名は記載できませんが、大阪のとある農業系の会社を相手にした業務です。様々な経緯から当村とつながりができ、「なにか」できないかという話からスタートしたそうです。それから3年位が経ち、その会社が大阪市に八百屋さんをオープンさせて少し経ったところで私が対応することになりました。引き継いだ時点では、取引はほとんど進んでいませんでした。その後、私が中心に、生産者と八百屋さんで様々な議論を進め、喬木村の農産物を集めた産直イベントを実施し、それが起爆剤となって、現在は定期的に八百屋さんに喬木村のものが並んでいるという状況になってきました。その間、前向き後ろ向きの様々な意見を多方面から頂き、本当に物事のスタートというのはいろいろと大変である一方、先方との取引を学ぶという点に置いて、私自身の勉強になりました。

4:喬木村役場主催の催事手伝い(夏祭り、文化祭)
 いわゆる地域行事などです。「協力隊」といえども役場職員の一員ですから、花火大会、祭りなどに出席し、その他、昨年は農産物販売イベント(豊橋)、移住交流フェア(東京)などへ出席しました。年間で10日くらいでしょうか。
楽しい部分もありますが、ですが、忙しい時期は減らしたいです。
例えば、2月など落ち着いている時期は積極的に参加したいですが、秋は市田柿に専念したいです。
でも、イベントが多い時期というのは、農業が忙しい時期と比例するように思います。

5:その他
当初、愛知県の軽トラ市への出店、村内ワーキングホリデーの計画など様々なことを考えました。現在は、これらに時間を割くのであれば、:八百屋への出荷業務を優先したいということと、将来家族を養っていくために、:農業技術の習得に専念したいので、実施する予定はありません。

ー給料ー
 結論を先に書きます。
私の例ですが、ブログにあまり正確に記載するのは良くありませんので、おおよそ例と考えてください。採用時期や活動内容によっても変わる可能性もありますから、当村の募集内容は必ず別途、公式ホームページをご参照ください。

月額:175,000円位(額面)
条件:ボーナスなし、平日8時間労働(土日出勤は代休対応)
自治体が負担してくれるもの:家賃(最大5万)、軽車両(自宅からの出退勤と、土日の買い物程度は使用可能)、軽車両のガソリン代、出張費(東京のイベントなど)など
その他:活動費(金額は記載しません)

さあ、人によって受け止め方はさまざまでしょう。
ネットで「協力隊×給料」と調べると「どおやって生活できる、安い」など批判的な声が多いように思います。

ー給与に対する、私の意見ー
私は、次のように考えています。
そもそも私は個人事業主になろうとしているわけです。それを税金で勉強させて頂いている…。
例えば、もし私が都心部でお店を開こうと勉強しても補助金はほとんどありません。前職の貯金をきり崩しての生活になります。
私は、現在の活動ができている「協力隊」の制度、活動をご理解いただいている役場の方、研修先農家さん、もっとも贅沢をせずに暮らしてくれている妻子に、感謝しています。

私は、ざっくり上記だけで、私と妻子で生活して、貯蓄額は±0か微増です。
扶養者がいる私にとって、国保ではなく社保なため、妻子を私の扶養に入れることができます。
給与から車、家賃を負担していては赤字ですが、現状、私の車と家賃は一切お金が発生しません。
その他、活動費を将来使用する農機具の購入などに充てているほか、役場のWIFIで、市田柿に関する論文を読んでいます。
逆にいえば、この程度の水準(または+α)で暮らしていくような生活をしない限り、農業というのはサラリーマンのようにお金がたくさん稼げる仕事ではないわけですから、農業所得で暮らしていくことはできません。

ー他の自治体の募集要項はどうかー
 「協力隊」を一人雇用すると、雇用した自治体には総務省から400万入金されます。
なお、僻地で隊員が応募が少ない自治体や、有資格者のみがなれる業務については、この400万に自治体が独自に上乗せして、すなわち給料を良くして募集している市町村もあるようです。
上記の特例を別とすると、親元の支給額は決まっていますから、どこの自治体に雇用されても給与規定は大きく変わりません。ただし、例えば、軽車両の利用方法、自動車保険、社保か国保か、など細かい条件が異なります。応募する自治体によく確認するべきです。
また、当然のことですが、「協力隊」といえども、雇用形態がどうであれ、自治体に関わる職員である(少なくとも、周りからはそう見られる)ことには変わりません。すなわち、組織の一員になるわけです。多かれ少なかれ、株式会社と同じように、「良い人・悪い人・話しやすい人・苦手な人」という思いが発生するは当然だと思ってください。それらは入ってみないとわからないことですが、応募する自治体担当者と、十分に話し合いを重ねて、着任することが、ミスマッチの少ない充実した活動期間になるでしょう。特に、自分が「協力隊」第1号という自治体は、良くも悪くも先が読みにくいです。

ーおしまいにー
相対的に他市町村と比較して、私が所属する喬木村の「協力隊」は相当恵まれた条件で活動しているように私は思います。(ブログだから書くのではありません。本音です。(^◇^))
ところで、農業を学ぶ制度は、「総務省:地域おこし協力隊」のほかに「農林水産省:次世代投資型資金」などがあります。なぜ、私が「協力隊」を選んだのか、両者のメリット・デメリットは、また気が向いたときに書きます。